はりめっこ感想記

アニメ、漫画、映画…など感想をまとめます。

鬼太郎感想 21話「炎上!たくろう火の孤独」

こんにちは、はりめっこです。

テレビの録画に鬼太郎がたまりまくってまして、容量をめちゃめちゃ圧迫していますね…しかし消すに消せない消したくない。はやいとこDVDをゲットしたいです。

 

さて21話は、先週に比べてちょっとポップなテイストでしたね。

妖怪に焦点を当てた内容でした。

触るものをなんでも燃やしてしまう「たくろう火」、その性質ゆえに誰ともふれあえない孤独な生活を送っています。

それに目を付けたねずみ男「お前と友達になってやる」などと言葉巧みに近づき、遊園地のアトラクション(インディ〇ーンズ的なやつ?)に出演させ、ただ働きをさせます。夜間は閉じ込められているたくろう火が、ひょんなことから隣のアトラクションに出演しているロボットのピグと仲良しに。二人で仕事の練習を重ねながら友情をはぐくむが、客入りの悪いピグのアトラクションは取り壊されることに・・・という流れ。

 

まず、おばけが遊園地で働くってのが、なんとも心をくすぐる!

4期鬼太郎エンディングの『イヤンなっちゃう節(作詞・森雪之丞/作曲・岡本朗)』にも「♪遊園地でバイトする妖怪に愛をちょうだい」という歌詞がありますが、そんな感じで『人間界の仕事でお金を稼ぐ妖怪』というものにとてもゲゲゲらしさというか、世界の片隅に暮らす妖怪の雰囲気が出ていて好きですねー。

 

6期のねずみ男の才覚にも注目です。

歴代のねずみ男はわりとこすい稼ぎ方をするというか、まっとうな働き方はしないイメージだったんですが、6期は企業家としてかなりバリバリ働いてます。稼いだ金を惜しげもなく投資し、ビッグビジネスに賭ける姿がたびたび描写されている(かみなり回とか輪入道回とか)。ベンチャーの社長って感じですね。

ただ、従業員に対してはめちゃブラックで売ってるものはマガイモノ。そのあたりが、ねずみ男の妖怪としての暗さ不気味さを醸し出しています。

彼は妖怪と人間とのハーフですが、どちらの性質も備えているが故にどちらにも属さないというジレンマを抱えているように見えます。そのためか?人間を騙すことは厭わないし、妖怪を利用することも厭わない。

この世に居場所がないからこそ、貪欲にこの世に喰らいついて生きようとするのではないか。

6期は歴代でもっとも彼の生い立ちに迫ってくれそうなので、またねずみ男メインの話があると嬉しいですね。

 

さてさて、今回のお話は孤独で優しい妖怪たくろう火とピグの友情がテーマなんですが、ピグの正体は…?というのが前半15分引っ張られてましたけどCMまたぎでネタバレありましたね~!思わず鼻水でちゃった~!

はい、雨降り小僧です。

前半にも傘のシルエットは描かれていて、まあ火の妖怪と仲良くなるから雨降り小僧だろうな…とは思いましたが(大人の意見)、放送されるまでは今回のお話に雨降り小僧が出てくるとは思いもしなかったので驚きでした。

毎回言ってるけど、このへんの構成というか、お話のテーマを最大に活かす妖怪のチョイスは素晴らしいなあと思います。

ふれるもの全て燃やしてしまうたくろう火と仲良くなれるのは、水を操る雨降り小僧だった…という、美しいまとまり方でしたね。

 

ただ今週ちょっと気になったのは、雨降り小僧のバックグラウンドが描かれていないこと。たとえば5期の雨降り小僧は「雨を降らしてしまって迷惑をかけるから妖怪運動会に参加できない」という設定でした。で、鬼太郎たちが「雨なんか気にしない!」って言って仲間に入れるのが感動的だったのですが…。今回の雨降り小僧も自分の性質のせいで孤独なのか?と思いきや、なにやら自分で雨を操れるようだし、能力に関係ないロボットシアターで働いてるし、なぜねずみ男にそそのかされて遊園地で働くようになったのか…?

というわけで、ちょっと疑問が残ってしまいました。

 

ただ、雨降り小僧がすごく内気で自信がない性格だということは分かったので、そのあたりにつけこまれたのかもしれないですね。「アトラクションに出演して自信をつけようぜ!」みたいな。

それに、妖怪であることがバレてはいけない状況で一人で働いていたので、隣のアトラクションに妖怪のたくろう火が来てくれて、仲間ができて嬉しかったんでしょうね。

なんにせよ、いいお話でした。6期がいろんなテイストの話にチャレンジしているのも感じられました。演出の仕方も、話によってガラッと変わっていて。毎週飽きないですね。

こんな感じで、しんどいお話(エモ的な意味で)と、平静な心で見られるお話が交互に放送されると安心…毎回しんどいと日曜の午後がつぶれるから…

 

さ、来週は歴代でも人気のお話「牛鬼」ですね!

しんどい予感しかしない。

 

はりめっこ