鬼太郎感想 16話「潮の怪!海座頭」(境港フィーチャリング回前半)
こんにちは、はりめっこです。
16話の感想がだいぶ遅くなってしまいましたが、更新します。
(何から書いたらいいか分からない回だったの)
この16話が放送されたのは2018年7月15日。
前日14日には、境港の水木しげるロードがリニューアルオープンしました。
7月期は鳥取県が本アニメのスポンサーになったこともあり、
全力で境港をPRする回になってましたねー。
ま、その話はのちほど。
さてさて、まず物語は、夏休みにはいったまなちゃんが境港にいる庄司おじさん夫妻の家へ遊びにいくところからはじまります。
ちょうど同じとき、沈没した北前船の財宝をねらって境港に乗り込んだねずみ男が、海座頭の封印を解いてしまう。
海座頭の手下である船幽霊が、漁に出た庄司おじさんを襲い、襲われた人間も船幽霊になってしまう・・・というストーリー。
まず今話で言いたいのは、境港フィーチャーがすごい。
まあPR回なんで当たり前なんですが・・・
庄司おじさんの家は、水木しげる先生の生家がモデルだし、
庄司おじさん自体も、水木しげる記念館の館長さんがモデルだし、
野球ボールには境港の市章が描かれていて(覚えちゃったよ)、
「港大漁まつり」は境港の「みなと祭り」のことでしょう。
超いい宣伝。
いや、大人世代は鬼太郎=境港ってすぐわかるんですが、小さいお子さんはわからないですよね?テレビの前できっと、「この境港はね、鬼太郎の町なのよ、妖怪がいっぱいいるのよ」「えー!ほんとにあるの!行きたい!」「じゃあ夏休みに行こうか」みたいな会話が広がってるんじゃないでしょうか。ええのう。
さて、次に本編の内容についてなんですが、
まーーツッコミ待ちみたいな回でしたね(褒めてる)。
これ前から言われてるけどさあ・・・妖怪の封印がザルすぎない?
ねずみ男、ツボのふたをズラしただけだよ?それで封印解けるの?
台風のときとか普通にヤバかったんじゃない??
あと海座頭が襲った人間の魂を幽閉してる祠もさあ・・・
力技で扉を開けられるってどうなん??もっと頑丈にしよう?がんばろう?
まあ、そんなのは些細なところなんですよ・・・
船幽霊、笑わせにきてるよね???
あとね、魂が戻ったあとの庄司おじさん(船幽霊コスプレVer)ですよ。
他の船幽霊は、魂が戻ったら普通の人間の姿に戻ったのに、どうして庄司おじさんだけヅラが落ちたような描写だったのか。なぜ衣装が船幽霊のままなのか。なぜ顔色が青白いままなのか。画面が面白すぎる。
そして青白い顔のままの豪速球でボールを海座頭の顔面にドーーーーン!!!
北斗の拳のあべしっを彷彿とさせる顔芸でしたね。
笑わせにきてるよね?(二回目)
ふう・・・
ちょっと真面目に考察をすると、今回は鬼太郎にとってかなりのターニングポイント回だったと思われます。
6期鬼太郎のテーマと言える「異文化との関わり」ですけど、16話ではまず境港の古参と若手の間で、祭りの在り方をめぐって諍いがありましたね。
その彼らが、まなちゃんの声かけによって力を合わせて妖怪と戦う。
その結果、祭りもにぎやかに行われるようになった。
そしてもう一つ、妖怪と人間との協力も描かれています。
境港の人間たちと鬼太郎ファミリーが、まなちゃんという人間を軸にして助け合い、協力して海座頭を倒した。
これって、6期1話の鬼太郎から考えるとものすごい成長なんです。
鬼太郎が人間の協力を受け入れ、人間たちも妖怪の存在を認めて関わりを持つ。
これまでなら、ちょっと考えられないことです。
妖怪と人間は、住む世界が違う。
理解しあって共に生きていくことは無理かもしれない。
でも、困ったときに助け合うことはできる。
理解できなくても、尊重することはできる。
まなちゃんが1話で言った「(妖怪のことは)わからない。でも、わかりたい」というセリフが、この16話にしてまなちゃん以外の人間世界にも広がったように見えました。
最後の縁日のシーン、これは『妖怪と人間の共生』を描いていた3期を連想させるシーンでもあります。妖怪と人間が、仲良く花火を見上げている。「こんな時間がずっとずーっと続くといいな」というまなちゃんに、鬼太郎は黙って微笑む。
鬼太郎は何を思って、微笑んだんでしょうか。
まなちゃんと同じことを本気で望んだのか。
それとも、やはり人間と妖怪はともに生きられないと思って、一瞬の幸せを確かめたのか。
今回のこの描写が、これからの物語にどのようにつながっていくのか、とても楽しみです。
(でもなー6期だからなー、「やっぱり人間と妖怪は友達になれない!」みたいなどん底におとされる話もこれからありそうなんだよなーオタクは泣くよー準備はできてるーー)
さて、次週(22日放送)は境港フィーチャリング回・後編ですよー!
ちょうど境港の「みなと祭り」の日にかぶってるよ!さすが!
そうだ、境港行こう。
はりめっこ